化学物質総合管理による能力強化策に関する研究(その17)−国民の健康と競争力を害する合同検討会中間取りまとめの検証−
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星川欣孝、増田 優
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お茶の水女子大学 ライフワールド・ウオッチセンター
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厚生労働省、経済産業省および環境省の化学物質規制関係3省4課室は、「今後の化学物質管理政策に関する合同検討会」を2012年4月に設置し、グローバル化等に対応した体系的な危険有害性情報の収集・評価等の進め方とサプライチェーンにおける統一的な危険有害性情報の伝達・提供等の進め方について9月に中間取りまとめを作成した。 この報文では検討会の課題設定のあり方や中間取りまとめ案に当初含まれていた体制や制度に係る中長期的な課題が検討会の最終段階で完全に削除された経緯を検証し、今後論議が再開される場合には2009年5月の化学物質審査規制法改正時の国会の附帯決議やSAICMの国際合意に基づき国民の期待する社会の化学物質管理能力の強化を目指して総合的な包括的法制度と一元的な執行体制の検討を目指すべきことを提言する。
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Keywords: |
化学物質管理政策 , 化学物質総合管理 , 関係省庁合同会議 , 国会附帯決議 , 情報収集伝達システム , |
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[PDF (266.7K)]
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