化学生物総合管理

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第8巻 , 第2号 , (pp.173-233)
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OECD高生産量化学物質点検プログラムからOECD化学物質共同評価プログラムへ
松本真理子 高橋美加 平田睦子 小野敦 広瀬明彦
国立医薬品食品衛生研究所
経済協力開発機構(OECD)では、1991年に高生産量既存化学物質(HPV)の点検が理事会決定され、1992年より物理化学的性質、曝露情報、環境影響およびヒトの健康影響に関する既存化学物質の初期評価が行われた。本HPV点検プログラムでは、1993年にフランスのパリで初めての初期評価会議(SIAM: SIDS (Screening Information Data Set) Initial Assessment Meeting)が開催されてから、2011年4月までに32回の会議が行われた。本プログラムは、“Learning by Doing: 実践的な学習”の考え方に基づいて常に改善されてきたが、2011年に大きな転換期を迎えた。すなわち、より多くの化学物質を効率よく評価すること、市場のすべての化学物質を対象にすること、各国の行っている評価作業との重複を避けることを目的とし、その名称も化学物質共同評価プログラム(CCAP: Cooperative Chemicals Assessment Programme)へと改変された。本稿では、第32回までのSIAMの概要およびCCAPとその化学物質共同評価会議(CoCAM:Cooprative Chemicals Assessment Meeting)について紹介する。
Keywords: 経済協力開発機構 , HPV点検プログラム , 化学物質共同評価プログラム , 初期評価会議 ,
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