化学生物総合管理

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第5巻 , 第2号 , (pp.173-191)
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化学物質総合管理による能力強化策に関する研究(その10)‐化審法改正の問題点と国会附帯決議への対応の重点‐
星川欣孝,増田優
お茶の水女子大学 ライフワールド・ウオッチセンター
前報に引き続いて化審法の今回の改正を取り上げ、化審法の改正に係る問題点と国会附帯決議への対応の重点について具体的に考察した。化審法の改正に係る問題点としては、化学物質の定義の見直しが行われなかったこと、環境中で分解しやすい化学物質まで規制対象に加えたこと、優先評価化学物質の評価にSIDSを用いること、および国際公約が求めている国内の現状の検証や分析を行わなかったことなどについて論考した。一方、国会の附帯決議への対応の重点については、とりわけ重要な二つの事項、つまり、総合的、統一的な法制度と行政組織のあり方の検討および国際合意を遵守する国の責任と具体的なスケジュールの明確化を取り上げた。そして、カナダの先進的な取組事例を参考にしつつ、化学物質総合管理の観点からそれらへの対応のあり方を具体的に提言する。
Keywords: 化審法 , 化学物質総合管理 , 国会附帯決議 , SAICM国内実施計画 , ナショナル・プロファイル ,
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