化学生物総合管理

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第5巻 , 第1号 , (pp.83-89)
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化粧品の中性子放射化分析を通して考える成分表示法の問題点
古田悦子
お茶の水女子大学大学院
白金、銀、金を含むとする化粧品が売られている。化粧品は全成分表示が義務付けられている。しかし、化粧品の成分表示は成分の含有率を示す必要はない。また、化粧品への添加を禁じられた成分も存在する。これらの化粧品を機器中性子放射化分析法(INAA)などを用い分析した。白金の含有量は1から80ppmであった。一部の化粧品試料では、これら金属元素が成分として表示されているにもかかわらず、検出下限値以下であり、検出できなかった。ある成分を添加したと称された場合、添加されていないと証明することは困難である。本稿は、化粧品の成分表示法に疑問を呈するものである。
Keywords: 化粧品 , 成分表示 , 分析法 , 検出下限値 , 白金、金、銀 ,
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