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第5巻 , 第1号 , (pp.15-23)
[PDF (395.2K)]

結核集団感染事例における分子疫学的解析法としてのVariable Numbers of Tandem Repeats法の検討
向川 純、三宅啓文、吉田 勲、保坂三継、矢野一好
東京都健康安全研究センター
結核集団感染事例の感染経路などの解明のため、現在,結核菌特異的な挿入配列であるIS6110を用いたrestriction fragment length polymorphism (RFLP) 法が広く用いられている。しかし、RFLP法ではμg単位の結核菌DNAを必要とするため、結果がでるまで一ヶ月以上を要することもあり、迅速な解明が困難になっている。我々は,PCR法を用いた迅速な結核菌型別法として、arbitrarily primed PCR (AP-PCR) 法、 variable numbers of tandem repeats (VNTR) 法を報告してきた。そのうちデータベース化が容易で、手技的に簡単なVNTR法について、さらに多くの多重反復配列領域について菌株間での分解能などを検討した結果を基に、実際の集団感染事例より分離された菌株の解析結果をRFLP法と比較検討したので報告する。
Keywords: 結核集団感染 , RFLP法 , VNTR法 ,
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