日用品に含まれる放射性物質のリスク評価と存在の問題点
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古田悦子
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お茶の水女子大学大学院
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天然の放射性物質を含んだ日用品(NORM)は、生活圏内に多数存在する。これら日用品は、ホルミシス効果、マイナスイオン効果、遠赤外線効果などを謳った、健康に良いとされる商品である場合が多い。これらの効果は、その商品独自に調べられているケースは見受けられず、一般論にすぎない。すなわち、個々のNORMの有効性やリスクの評価は充分になされていない。これらNORMに含まれる放射性物質の量および濃度は、国内法に照らした場合、ほとんどの商品が違法性はない。しかし、例えば日本では、EUにおける放射性物質添加禁止対象品目である化粧品の一部がNORMである。放射性物質を添加する必要性があるのか、使用による危険性は問題となる水準ではないのか等、NORMは存在の正当性の議論をすべきである。
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Keywords: |
放射性コンシューマプロダクト , ノルム , リスク評価 , 内部・外部被ばく , 正当性 , |
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