プラスチック製容器から溶出されたノニルフェノールの食品への移行について
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安井明子、大石充男、石川ふさ子、新藤哲也、堀江正男、伊藤弘一
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東京都健康安全研究センター
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食品擬似溶媒(n-へプタン)を用いた溶出試験においてプラスチック容器からノニルフェノール(NP)が2〜2800 ng/cm2検出された検体について、その食品中のNP分析を、GC/MSおよび選択性の高いLC/MS/MSによる簡便な分析法により行った。その中で、溶出試験においてNPが最も高く検出された容器中のアイスクリーム1検体より140 ng/gのNPが検出された。容器から食品へのNPの移行は、プラスチック中のNP含有量や、プラスチック部分と食品部分の接触面積、NPが移行しやすい油脂分の食品中の量に影響すると考えられた。
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Keywords: |
ノニルフェノール , 食品 , プラスチック , ガスクロマトグラフィー/質量分析法 , 高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法 , |
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[PDF (276.5K)]
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