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第4巻 , 第1号 , (pp.4-16)
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鳥インフルエンザ診断のための遺伝子検査システムの確立
貞升健志、新開敬行、長島真美、尾形和恵、吉田靖子、山田澄夫、矢野一好
東京都健康安全研究センター
近年、高病原性鳥インフルエンザH5N1による鳥感染事例が日本を含む東南アジアからヨーロッパや世界の他の国々へと広がっている。300例以上のH5N1型感染鳥からヒトへの感染事例が東アジアを中心に報告されている。鳥インフルエンザウイルスはヒトまたはブタのインフルエンザウイルスとの交雑により、人への感染力,致死力の高い新型インフルエンザウイルスに最もなりうる型と考えられており、中でもH5N1は世界保健機関によりその発生動向が注視されている。鳥インフルエンザ発生地域からの帰国者で、インフルエンザ様症状を示した事例が都内で発生した場合には、鳥インフルエンザか否かの迅速な判断を行うことが健康危機管理上、重要となる。しかしながら、H5N1型とヒトインフルエンザウイルスを区別する方法がなかったため、鳥インフルエンザ、ヒトインフルエンザウイルスの迅速遺伝子診断を目的とし、real-time PCR法、Nested-PCR法、LAMP法を組み合わせた鳥インフルエンザ検査システムを開発し、2005年以降6事例の鳥インフルエンザ緊急検査(東京感染症アラート検査)検査に応用した。
Keywords: 高病原性鳥インフルエンザウイルス , リアルタイムPCR , H5N1 , ネスティドPCR ,
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