化学生物総合管理

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第3巻 , 第2号 , (pp.145-178)
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化学物質総合経営の新展開―バイオから農・食や医・薬へ そしてナノから地球まで―
増田優
お茶の水女子大学 ライフワールド・ウオッチセンター
化学物質総合管理の基本的考え方は、1970年代以降、経済協力開発機構(OECD)などの論議を通して構築され、1992年の国連環境開発会議(UNCED)アジェンダ21第19章で集大成された。その後、2002年に開催された持続可能な発展に関する世界首脳会議(WSSD)や2006年の国際化学物質管理会議(ICCM)においても基本的な原則と位置づけられ、多くの規範を生みだしてきた。この間、バイオ製品や食品の分野でもリスク評価とリスク管理について国際的論議が展開された。さらに、近年、ナノ材料の分野についても論議が高まっている。こうした論議における基本的な考え方は化学物質総合管理の基本的考え方と軌を一にするものであり、今後、農薬や医薬品も含めて、化学物質総合管理の範囲が拡大していくことが想定される。化学物質総合管理を取り巻くこうした潮流を概観しながら、化学物質総合管理の基本を検証しつつ化学物質総合経営に進化して行くための課題を総括する。
Keywords: Integrated chemicals management system , Risk assessment and management , Agenda 21 Chapter 19 , SAICM , Product base ,
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