化学物質総合管理に関する企業活動評価(企業別)−2006年度調査結果−
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神園麻子、窪田清宏、結城命夫、増田優
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化学物質総合管理に関する企業の自主的な改善活動の促進に資するため、化学物質総合管理に係る企業活動の評価指標の開発を行なっている。評価指標は、リスク原則に基づく化学物質総合管理の基本体系に基づき、横軸にハザード評価、曝露評価、リスク評価、リスク管理の4つの評価要素を、縦軸にScience軸(科学的基盤に関する軸)、Capacity軸(人材・組織の能力に関する軸)、Performance軸(活動の実績及び取引関係者との連携や社会への情報公開の実施状況に関する軸)の3つの評価軸を配した枠組みとなっている。評価指標に基づきアンケート方式で行った2006年度調査結果から各企業が取り組むべき具体的な課題を明らかにすることを目的として、代表的な業種から選択した数企業について企業別に評価を実施した。この結果、各企業の特徴と課題が明らかとなり、さらには具体的な改善方法の示唆を得ることができた。このことから、本評価指標は、企業が化学物質総合管理の状況を自己診断するために活用可能であり、自主的な改善活動に資するものであることが検証された。
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Keywords: |
Integrated chemicals management systems , Risk basis , SAICM , Evaluation of corporate activity , SCP axes , Science axis , Capacity axis , Performance axis , |
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[PDF (496.3K)]
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