化学生物総合管理

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第3巻 , 第2号 , (pp.78-94)
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化学物質総合管理企業活動評価(概要)−2006年度調査結果−
窪田清宏、神園麻子、結城命夫、増田優
今後必要とされる望ましい化学物質管理体系は、「リスク原則」を基本とした「総合管理原則」に基づく「化学物質総合管理」である。主体者の化学物質管理の取り組みを正に評価する具体的な評価指標を示すことで、自主的な行動を促進し、社会全体の化学物質総合管理を向上させていくことが可能となる。評価指標の枠組みとして、Science軸(科学的基盤に関する軸)、Capacity軸(人材・組織の能力に関する軸)、Performance軸(活動の実績及び取引関係者との連携や社会への情報公開の実施状況に関する軸)の3つの評価軸を縦軸に、ハザード評価、曝露評価、リスク評価そしてリスク管理の4つの評価要素を横軸としたマトリックスを開発した。このマトリックスの縦と横の交点に評価項目を設定して、企業活動評価指標体系を構築した。この評価指標体系をアンケート調査として具体的に適用した結果、197社から有効な回答が得られた。全体的な傾向について解析したところ、化学物質総合管理の到達度の高いグループと低いグループあるいは、業種別の特徴が明らかになるとともに、さらに各社別に比較を行なうことで、より具体的な取り組むべき課題が明らかになるものと考えられる。
Keywords: Integrated chemicals management systems , Risk basis , Science axis , Capacity axis , Performance axis ,
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