化学生物総合管理

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第2巻 , 第2号 , (pp.242-266)
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化学物質総合管理による能力強化策に関する研究(その3)‐ハザード分類と表示の世界調和は管理適正化の要‐
星川欣孝、増田 優
お茶の水女子大学 ライフワールド・ウオッチセンター
化学物質のハザード分類、容器・包装への表示および安全データシートをGHS(世界調和システム)に基づいて世界的に調和させることは、2008年を目標期限とした国連経済社会理事会の決議(勧告)により具体的に動き出している。本報文では、これに関連する日本の取り組みとして厚生労働省の毒物劇物取締法にかかわる措置および労働安全衛生法の改正を取り上げ、これらとGHSの調和原則、ハザード分類や表示の調和に期待される効果、および欧米の法律体系や取り組みの現況などとを対比させて、厚生労働省の取り組みには国際公約に対して逆行するという問題点があることを指摘する。そして、GHSには化学物質管理促進法を始め、多くの法律が関わっており、日本の現行法律体系にGHSシステムを導入するためには、政府が一体となって取り組む枠組みの整備と、時代にとり残された法律体系の抜本的変革が必要であることを提言する。
Keywords: 世界調和システム (GHS) , ハザード分類 , ラベル表示 , 安全データシート , 化学物質総合管理 ,
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