化学生物総合管理

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第1巻 , 第3号 , (pp.403-427)
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化学物質総合管理におけるハザードを中心とした企業行動の評価
窪田清宏・大塚雅則・高月峰夫・結城命夫・増田 優
財団法人化学物質評価研究機構、御茶ノ水女子大学 ライフワールド・ウオッチセンター
化学物質総合管理に向けた現状と課題を把握するため、化学物質管理において主要な役割を担う企業に焦点をあて、主にMSDS(Material Safety Data Sheet 製品安全データシート)への取り組みを中心にハザード評価に関する企業行動を2004年、2005年にアンケート調査した。アンケートは、ハザード情報の科学的基盤の充実度(Science軸)、人材や組織の能力(Capacity軸)及び活動の実績及び取引関係者との連携や社会への情報公開の実施状況(Performance軸)という3つの軸に沿った設問とした。サプライヤー(化学物質の供給側)とユーザー(加工、使用する需要側)に分けて解析した結果、サプライヤーが総じてより高い水準の活動を行っていた。業種による差も認められ、化学系企業は他業種よりも高い水準の活動を実施していた。2004年と2005年の比較において一部改善の兆しが認められたものの大きな差は認められず、今後継続的な調査が必要である。また、リスク原則に則った行動への取り組みを評価するために、ハザード評価のみならず、暴露評価、リスク評価及びリスク管理にも対象を拡大した調査が必要である。
Keywords: Integrated chemicals management systems , Hazard assessment , Risk basis , CSR , SRI , Science axis , Capacity axis , Performance axis ,
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