化学生物総合管理

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第1巻 , 創刊号 , (pp.3-9)
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感染症の時代???−何故今騒がれるか−
倉田 毅
国立感染症研究所長
要旨:感染症はヒトが生きている限り、果てしなく続く。そしてわが日本では、ヒトが車の事故で毎年1万人死亡し、数万人が傷を負っていることには寛大であるが、ある感染症ではひとりも亡くならなくても絶対の安全を求める。実に不思議である、日本人のものの考え方は!
また、日本人は“新しい”、“突然”が好きである。SARSで大騒ぎしたが、多数の感染者が出ているマラリア、激増するHIV感染、結核については、新聞に記事が登場することは少ない。
そして、厚労省は全ての面での絶対安全を求められている。お金もほとんどかけずに。ヒトは年を取れば、おのずと易感染性となる。これは、いかんともしがたい事実である。今回は、現在の話題の感染症の問題点について触れてみた。
(化学生物総合管理 第1巻第1号(2005.1) 3-9頁)
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